葱と鴨。

文化系、ゲーム、映画、ジェンダー。

日本のeスポーツにヤンキー化以外の道はあるんだろうか

日本のeスポーツシーンについてずっと気になっていることがあるので、その話。
たとえばこんな場面、見たことありませんか。

 

観客を煽ってコール&レスポンスをする
会場の端から端へウェーブを作る
試合の合間の時間にHIPHOPのライブが入る
司会者が外見、ノリともにクラブDJ

 

もちろん、どれも別に悪いことではないんですよ。
会場の「盛り上がってる感」ってやっぱり運営側としては成功のバロメーターの1つだし、足を運んだ人にとっても、一体感とかそういうオフライン特有の雰囲気は特別な体験として記憶されやすいものだと思います。

 

ただ何度か居合わせた人間として感じるのは、客層とちょっと距離があるのでは……というところで、要は「そういうのいいから」と思ってるお客さんが多そう、ということです。

 

やっぱりeスポーツのファンとか視聴者ってゲーマーであることが多くて、ヤンキーというよりはナード、体育会系というよりは文化系なんですよ。
その彼らに、野球やサッカーの応援団と同じ振る舞いを要求するのが本当にいいことなのか、ちょっとわからないんですよね。

 

でも今のヤンキー型のスタイルにも当然理由があって、特にサイバーエージェントグループのRAGEとか、レッドブルの5Gとかでこの傾向は強いんです。で、その背景には、
「日本では、ヤンキー層に浸透しないものは大規模化しない」
という日本市場についての知見があるんじゃないかなーと想像してます。

 

特にサイバーは、格闘技イベントRIZINをほぼ一社で買いきってコア層というよりはライト層向けの対戦カードを揃えたうえで、そこにスマホゲームのCMを大量に投入するっていうことをしていて、アメーバブログ以来、ターゲット層がずれてない印象があります。

 

それでも、eスポーツがこれから日本で流行るのか、流行るとしたらどんな形なのか、という分岐点のタイミングで、別のルートが本当にないのか、というのは興味があります。
私が期待してるのはサッカーより相撲的な、あるいは将棋電王戦的な、一体感はTwitterとか動画サイトのコメントで調達したうえで、あんまり大声は出さずに知人と座ってバラバラに見る、ぐらいの感じなんですよね。

 

どのルートが日本で成功するのか、はたまた住み分けるのかはわかんないけど、コール&レスポンスでアガるお客さんと、それで敬遠するお客さんは確実に両方いて、どっちがより大事で、大きいかについては案外まだわかんなくって、だからヤンキー化じゃない方法で大規模イベントを成立させるタイトル、運営方式も現れるといいなと思ってます。