葱と鴨。

文化系、ゲーム、映画、ジェンダー。https://twitter.com/cho_tsugai

国際大会でLJLチームに何を期待するか

 

ちょっと気が早いけど、WCSの話。

 

WCSやMSIが近づくと少し憂鬱になる、というのはLoLコミュニティの人には割と共感してもらえる気分だと思います。

それはLJLチームへの風当たりがキツくなって配信が荒れるからで、さらにその理由は国際大会で日本のチームが勝てないこと。

ただまぁフェアに言ってWCSでのLJLチームは強者サイドじゃないので、普通に考えると勝つ確率がそう高くないのも正直なところでしょう。

 

という状況でLJLチームの選択肢は2つ。

正攻法でいくか、奇策を使うか。

数字はイメージですけど、たとえば正攻法で勝率30%、奇策を使って勝率35%とするじゃないですか。

勝った時の褒められ方は同じぐらいだとして、正攻法で負けた場合は「力負けだったね」ですむけど、奇策を使って負けた場合は「なんでいつもと違うことをしたんだよ」って言われるリスクが発生すると仮定します。仮定します(2回目)。

そうすると代表チームの決断として、勝率を高めるべく奇策を使うよりも、勝率は低いけど叩かれる度合いも小さい正攻法でいく方が期待値が高い、となっちゃう可能性があります。バッシングは誰だってイヤなので。

 

で、それってどうなんだろうねー、っていうのが今回の話。

たとえ勝率が低くても正攻法で戦う方が得るものが多いと考えるか、勝率が1%でも上がるなら奇策を使う方がいいと考えるか。

もし勝つ確率の方が大切だと考えるなら、そしてチームの選択にコミュニティの雰囲気が影響を与えるとしたら、どちらに誘導することがプラスになるんだろうか、っていう。 

 

この話は国際大会が近づく前に、そして代表チームが決まる前にしたいと思ってました。

どこが代表になるか、同組になった相手は強いか、みたいな要素をいったん脇に置いて、個々人の価値観の原則として国際大会のLJLチームに何を望むのか考えておきませんか、という提案なので。

その結論が「正攻法で行ってほしい」でも「何をしてでも勝つ確率を上げてほしい」でもそれはどっちもアリだと思うんです。ただそれはやっぱり、チームや結果を知る前に決めておいた方がフェアかなぁ、と。

批判には一貫した思想があってほしい。

「どっちでもいいから結果を出せ」というのはこれは無理です。SKTだって負けるんだから、LJLチームが確実に勝つ方法なんかありません。これはどこまでいっても確率の話です。

しかもせいぜい数%差ぐらいの、ぱっと見ではわからないレベルの確率の話です。

最善を尽くしても負けることは全然あるし、最悪の方法を選んだのにたまたま勝っちゃうこともありえる。

だからこそ結果だけではなくて、戦い方も見ておきたい。

 

限度はあるにせよ、プロチームに批判が出ること自体は自然だと思うんですよ。というか、無条件の応援一辺倒のプロスポーツの方が少ない。

でもブーイングをするならするで、そこに一貫した思想や価値観があってほしいと思うわけです。

裏返すと、彼らの戦い方が気に入ったら結果はボロ負けでも拍手したらいいじゃん、と。

 

一応自分の立場を表明しておくと、こんな感じ。

「LJLで優勝することはWCSの戦い方を選ぶ権利を得ることなので、どんな選択をしてもたぶんそれが正解」

ずるい? 優等生っぽい?

でもこれは割とナチュラルな結論で、だって当事者のLJLチームが「これが最善」って思って選んだ方法が、外から見てる私が「こうした方がいいんじゃね?」って思う方法よりほぼ確実に正しいと思うので。

 

ということで、WCSが近づいたら「正攻法でいってほしいor奇策でいってほしい」のアンケートでもしてみようかな。