葱と鴨。

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PerkzこそがG2の中心である、という説

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G2は最凶最悪の煽り屋集団である。

中でもtoxicさが際立つのが、Perkz。オフィシャルのインタビューでも、SNSでも、お互いのプレイヤーだけに見える試合前のチャットでも、とにかく相手のチームを煽り倒す。

だから彼は、熱狂的なファンと同時に、強烈なアンチを抱えている。

「リスペクトに欠ける」

スポーツマンシップとは程遠い」

「嫌い」

どれも一理ある。難癖というよりは、納得のクレームだ。

もちろんG2に好意的な人間の目には、G2とPerkzのコミュニケーションには対戦相手やシーンへのリスペクトが含まれているように見えるのだが、「リスペクトとは何か」という考え方がそもそも1つではないので、この話に着地点はない。

G2を、Perkzを好きな人が大勢いて、嫌いな人が大勢いる、それだけだ。

 

ただ、それでも主張しておきたいのは、Perkzが「最高のチームメイト」であり「最高のチームリーダー」だという疑いようのない事実である。

これはWCSファイナル、FPX戦のカメラ映像である。

インゲームでチームの会話をリードするJankosと共に、Perkzはチーム内で重要な役割を担っている。敗戦の雰囲気をリセットする会話のホスト役を務め、笑わせ、盛り上げる。チームメイトは会話の主導権を完全にPerkzに委ねている。

「苦しい状況でも、お前の言葉は信じられる」

皆が心からそう思っていない限り、この役目は務まらない。PerkzはG2の精神的な拠り所なのだ。

 

この日のFPXは、Perkzのピックに制限をかけることを優先した。シンドラを消し、ザヤもカイサも渡さない。それはPerkzの3チャンピオンを高く評価したからでもあるし、それ以外のピックではパフォーマンスが落ちると確信していたからでもあるだろう。そして実際に、Perkzは抑え込まれた。

自分自身が狙い撃ちにされ、世界一が手からこぼれ落ちつつある状況で、普段通りに明るく、不遜に振る舞ってチームを盛り上げる。そんなことが、一体ほかの誰にできるだろうか。

 

そもそも現在のG2を考えた時に、ライバルチームFnaticからCapsを獲得して、自分がADCにロールチェンジすることを提案したのはPerkzだという。

WCS2018をベスト4まで勝ち上がった後に、自分のポジションに選手を獲得してコンバートを受け入れる。その意思決定に、利己的な精神が入り込んだ形跡はない。

 

スポーツ界には、成功するチームの最大の条件はスター選手でも敏腕監督でもなく、優れたキャプテンだという調査がある。

「今のG2の成功はPerkzの存在が大きい」というのはそんなに無理のない推論だと思うのだが、どうだろうか。